「スター?ウォーズ シリーズの魅力とはなにか」などという問いかけをしたら,さまざまな意見が出てくるだろう。個人的には,なんといっても「フォース」の存在に惹かれるものがあった。子供の頃,「スター?ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を見たあとなどは,なんとかフォースを身につけられないものかと考えたものである。そんな筆者の子供の頃の願いが,LucasArtsが開発している「」によってかなうかもしれない。……まあゲームのなかだけど。 スター?ウォーズのゲームはいろいろあるが,本作は,ブーツ アグ,タイトルにも“Force”の文字が入っている点からも分かるように,フォースにスポットが当てられているのが大きな特徴。基本はオーソドックスな3人称視点のアクションゲームなのだが,フォースを駆使した戦闘が最大のウリだ。 あらかじめ言っておくと,本作は,Xbox 360版とPLAYSTATION 3,Wii,PSP,Nintendo DS版が9月16日に北米で発売されるわけなのだが,残念ながらPC版発売の予定はない。が,本作の物語は,スター?ウォーズ サーガの一部として,生みの親であるジョージ?ルーカス氏自身に公式に認められているもの。PC版がないとはいえ,読者に多いであろう(?)スター?ウォーズ ファンのためにも,簡単にゲームの紹介をしていきたいと思う。 ともあれ,まずは本作の時代設定から説明していこう。本作の物語は,「スター?ウォーズ エピソード3/シスの復讐」と「スター?ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の間にあたる内容。ダース?ベイダーが秘密裏に育てていた弟子が,本作の主人公になる。主人公は,その存在自体が秘密なだけあって,それに気がついた人物などを抹殺するといった,ややダークなミッションなどをこなしていくことになる。要するにプレイヤーは,ほかのシリーズ作品のような「ジェダイ」ではなく,悪者側である「シス」に扮するわけだ。 スター?ウォーズのゲームというと,「Star Wars TIE Fighter」や「Star Wars Dark Forces」など,いわゆる帝国軍にフォーカスした作品も少なくないのだが,シスを主役にした作品は今回がはじめてかも。もしかしたらあったかもしれないが,いずれにせよ,かなり珍しいことは確かだろう。 ちなみに,ゲームの最初に用意されているチュートリアルミッションでは,なんとダース?ベイダーをプレイヤーが操作できる趣向となっている。その強さは半端ではないが,基本操作を覚えるためのミッションなので,強すぎてもなにも問題はない。個人的にも,ダース?ベイダーのやられる姿は見たくないので,全編で使えるよりは,このほう(ほとんど無敵)がしっくりくる雰囲気だ。 本作のアシスタントプロデューサーを務めるCameron Suey氏 肝心のゲームプレイ部分は,ライトセーバーとフォースを駆使して戦うというスタイル。フォースはとくに強力で,離れた場所にいる敵やオブジェクトを突き飛ばせる「フォースプッシュ」,敵を宙吊りにできる「フォースグリップ」,電撃を放つ「フォースライトニング」などがある。とくにフォースグリップは,複数の敵を一気に吹っ飛ばしたり,閉まっているドアを叩き壊したりできりと,かなり使い出がある印象。フォースライトニングも,敵に向かって放つだけでなく,自分のライトセーバーに使えば,ライトセーバーをパワーアップさせることもできる。 戦い方の幅が広いのは本作の大きな特徴で,たんに敵をライトセーバーで斬りつけたり,フォースプッシュで突き飛ばしたりすだけではない。周りに落ちているものをフォースで飛ばしてぶつけたり,敵を機械の中に放り込んでしまったりもできるので,その場の状況に合わせて戦えるのは面白い要素だ。同じミッションでも,遊ぶ人が異なれば敵の倒し方も変わっていきそうだ。 さらには,敵を複雑な方法で倒せば,より多くのレベルアップに使えるフォースポイントが手に入るといった要素もあるなど,本作におけるフォースは,本当の意味でゲームの核になっているという雰囲気。要するに,頭を使ってよりシスらしく(?)敵を倒せば,効率よくレベルアップしていけるというわけだ。 ともあれ,なんの目的でダース?ベイダーが人知れず弟子を育てていたのか,そしてその弟子はどうなってしまうのかなど,スター?ウォーズ ファンが気になって仕方がないであろうシナリオの行方も含めて,9月の発売が楽しみな次第,Cheap Diablo 3 Gold。まぁPC版も発売してほしいと言いたいところだが,まずはプラットフォームを問わないので,とにかく日本語版を出してもらいたいものである。
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