2013年3月1日金曜日

[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメデ

 米SQUARE ENIXが,西洋RPGの代表作の一つ,Dungeon Siegeシリーズの最新作を北米でリリースするという,が流れたのが6月8日のこと。このタイミングならおそらく間違いないだろうと思っていたが,やはりE3 2010で「Dungeon Siege 3」(//)の紹介が行われた。 Obsidian Entertainmentで本作のAssociate Producerを務めるNathan Davis氏(右)  従来作であるおよびを開発したChris Taylor(クリス?テイラー)氏と彼の率いるGas Powered Gamesは,今回は監修という立場だ。実際の制作は「Star Wars Knights of the Old Republic II」やなど,オリジナルIPの経験は少ないが,続編的な仕事では定評のあるObsidian Entertainmentが行っている。 今回新たに公開されたアートワーク  SQUARE ENIXブースの奥では,そんなObsidianから来たAssociate ProducerのNathan Davis氏らがゲームの説明を行っていた。人気シリーズの約5年ぶりの完全新作だけあり,海外メディアの関心も非常に高い。残念ながら画面撮影は禁じられていたうえ,E3に合わせてSQUARE ENIXが公開したのがアートワーク1枚という状況でもあるので,今回は簡単にE3出展の概略をお届けしたい。  Davis氏はまず,SQUARE ENIXおよびGas Powered Gamesとの関係は非常にうまくいっていると語った。とくにTaylor氏は,シリーズの生みの親でGas Powered Gamesのボスであるが,何よりもゲーマーなので,放っておいてもさまざまなアイデアを提供してくるという。  “II”の発売から約5年が経っているので,グラフィックスなどの技術的な向上はいうまでもないことだが,今回,Davis氏らが制作に当たって最も力を入れたのが「ストーリーテリング」と「キャラクター」だという。  西欧型のRPGにももちろんストーリーはあるが,自由に冒険させながら緩やかにリードしていくタイプが好まれる。それに対して和製RPGは,ストーリーラインに着実に沿ってゲームを進めていくものが受ける。と,これ以上は説明されなかったが,ストーリーテリングとキャラクターに傾注するということは,より和製RPGに近いアプローチを採るということなのかもしれない。  本作には,独自開発のRPG用エンジンが使用されている。同エンジンはエディタ的なツールを内蔵しており,ドラクエ10 RMT,ダイナミックな照明や影の生成など,デザイナーがゲーム画面を見ながら手を入れていけるようだ。実際にゲームをプレイしながら紹介が行われたのだが,それを見る限り,グラフィックスは十分に現在のレベルに達している。技術の点で付け加えておくと,世界のどこへ行くにしてもローディングが発生しないという,Dungeon Siegeシリーズの特徴は踏襲している。 なぜか,机の上にいっぱい出されていた「おみくじクッキー」  マルチプレイでは,Co-op(協力モード)も紹介されている。一人がプレイしているところへ,もう一人がいつでも参加できる,また,rmt,抜けるのも自由自在だ。電話がかかってきたり不意の来客があったりしても大丈夫とDavis氏はいう。プレイヤーが席を外している間は,CPUが代わりを務めるのだが,人間並みとはいかないまでも,本人がいなくなったことを感じさせないAIにまで仕上げたいとのことだった。  もっとも,これはコントローラーが2台あり,二人のプレイヤーが同じ場所にいるときの話だ。オンラインでのCo-opについては,現段階では明かされなかった。残念。  “II”のあと分裂して混乱に陥ったEhb王国を舞台に,守護者の生き残りであるプレイヤーが,ユニークな仲間を集めて王国の再建に挑むという「Dungeon Siege 3」。欧米での発売は2011年が予定されている。SQUARE ENIXとObsidianが生み出す名シリーズの最新タイトルがどのようなものになるか,RPGファンでなくとも興味がわいてくるはずだ。近々出てくるんじゃないかと思われる続報を,楽しみにしよう。
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