2013年2月23日土曜日

目指すは声優界の頂点! 「放課後ライトノベル」第108回は『ボイス坂』で夢への一歩を踏み出そう_1

 ゲームハードの進化というと,グラフィックスが話の中心になりがちだが,サウンド面での進化も当然ある。とくに声。最近では携帯機のゲームにも当たり前のように声が付いているが,筆者が子供の頃はゲームに声なんてないのが当たり前だった。それが,いつの間にやらボイス付きのゲームが増え始め,今やそうでないもののほうが少ないのでは? という状況。いやー,時代の流れを感じますなあ。  そんなわけでふと,これまでプレイしてきた中で声優さんの演技が印象に残るゲームを思い出そうとしてみたのだが……購入に年齢制限のあるPCゲームしか思い浮かばなかった。一時期はコンシューマ機より萌えたり燃えたり,お世話になったりしたからなあ。  さて,今回の「」で紹介するのは,そんな声優を目指して奮闘する少女の姿を描いた『ボイス坂』。主にスーパーダッシュ文庫作品のコミカライズを掲載している「スーパーダッシュ&ゴー!」で連載中のマンガを,著者自身がノベライズ(もちろんイラストも担当)したという,“ひとりメディアミックス”作品だ,メイプルストーリー RMT。 『ボイス坂 ?あたし、たぶん声優向いてない?』 著者:高遠るい イラストレーター:高遠るい 出版社/レーベル:集英社/スーパーダッシュ文庫 価格:651円(税込) ISBN:978-4-08-630695-9 ●目指すは声優界の頂点! 伝説はここから始まる!?  柧─暇哦蜗拢毡疚涞鲤^。コンサートの殿堂と言われるこの場所で今,人気声優ユニット「COSMIQUE」のコンサートがクライマックスを迎えようとしていた。1万人の観客が熱狂する中,藤林沙絵(ふじばやしさえ)は光り輝くステージを見つめながら,ひとり,戦国IXA RMT,別の思いを抱いていた。  行きたいなあ、“あっち側”に。  もしかすると,読者も一度は抱いたことがあるかもしれない,大それた願い。仮にそんな思いを抱いたとしても,99%の人間は一瞬の気の迷いとして忘れ去るだろう。だが,沙絵は違った。高校3年生の彼女は,その秋,大学進学の道を捨て,自らの夢を追いかけることを決めたのである。  その夢とは,声優になること。  きっかけは,動画サイトに上げた自分のコスプレパフォーマンス動画に付けられた「声優でもイケんじゃね?」のコメント。それまで考えもしなかったその選択肢は,彼女の中で日を追うごとに大きくなっていく。そして,ついに母の反対を押し切って,専門学校の声優科への進学を決めたのである。  春。大きな期待と自信を胸に,彼女は登り始める
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